朝夕は肌寒く、校庭の木々は先端から紅葉、深まりゆく秋を感じる頃となりました。
無監督の中間定期考査も清々しく終了し、今日から創立記念祭に向けての練習が本格的に始まりました。
例年11月3日の記念祭には多くのご来賓・ご家庭の皆様や卒業生をお迎えし、記念式典と大運動会で学園の創立を華やかに祝っています。
校旗に先導される全校大行進で始まる記念式典に次いで行う運動会は、中学・高校の3年生の運動部役員が中心となって進行します。
運動部役員は各演技競技の運営に携わる生徒で、特に3年生は金モール付のジャケットに白のスコート・パンツで颯爽と指揮をします。
運動会の最初は歌い継がれる全校大合唱・ワーグナー作曲 歌劇「タンホイザー」より「歌の殿堂」 、校庭に美しい女性3部合唱が響きます。
生徒教職員の連携で各プログラムの入場退場が同時に行われるため、常にトラックやフィールドでは演技や競技が繰り広げられていきます。
「スタートの号砲(ピストル)が鳴ったら止まらない」と称される、インターバルなしのエネルギッシュでスピーディーかつ整然とした進行。
クラスのゼッケンを背負って競い合う「競技種目」・みんなが心を一つにして作り上げる「演技種目」、どちらも見どころ満載です。
1都2県の中学校のリレーチームをお迎えし、スピードと技術とを披露下さる恒例の「招待校リレー」も盛大に行われます。
もちろん準備・運営・進行だけでなく会場設営やお客様への対応なども、係の生徒がそれぞれ責任を持って携わります。
運動会のクライマックスは紺袴に高下駄の団長が率いる高3有志で編成される凛々しい応援団が盛り上げる「拍手」。
自分のクラスのみを応援するのではなく、全校が一つになっての大音声(だいおんじょう) 「ア・イ・コ・ク オー!」
そして最後は鈴の音が夕焼けの空に響き渡る、全校生徒による伝統のダンス「夕日」で静かに締めくくります。
本年度の学校行事については、すべて実行・開催の是非を検討しています。
今年は例年通りの創立記念祭ではなく、安全に配慮した形で実施しよう!と決定。
10月31日(土)に校庭での体育祭・11月3日に講堂での記念式典に分けて行うことと致しました。
残念ながら、運動会もご家庭の皆様はじめご来賓をお迎えせずに生徒教職員のみでの開催となります。
例年の記念祭の様子を思い出しながらこの文章を書いていると、ちょっと切なくなって来ました。
卒業する中学3年生・高校3年生・専攻科2年生をはじめ、みんなの良い思い出になりますよう頑張りましょう!