あいこく便り

新学期開始・衛生看護科の実習について

令和2年度第3学期、昨日から授業がはじまりました。

初日は中高全クラスで漢字・英語・数学の実力テストを有監督で実施、その後は普通授業です。

短い3学期、高3商業科の現代文Bの高校最後の教材は、悩んだ末に森鷗外の『高瀬舟』を選択しました。

深く考えさせられる重厚な作品ですが、2年生で漱石の『こころ』を学んでいるので、やはり鴎外は外せないところです。

同じく衛生看護科3年生は現代文Aで『高瀬舟』を学び、明治・大正時代に安楽死について問題提起した医師・鴎外の心情に迫ります。

 

高校2年生の衛生看護科は、昨日(1月12日)から病院での臨地実習の予定で準備を進めていました。

残念ながら昨今の状況を考慮し緊急事態宣言発出前に辞退することを決定し、その旨を病院にお知らせしました。

期間は短くなったものの、衛生看護専攻科2年生・衛生看護科3年生と2年生の12月までの実習は安全・無事故で終了しています。

 

高校2年生が専攻科を卒業して看護師としてベッドサイドに立って活躍するまでには、まだ約3年の学べる期間があります。

文部科学省・厚生労働省の指導通り、臨地で行えない実習の単位については充実した校内実習で代替しています。

看護師・准看護師養成施設として、卒業生が看護の現場で「実習していないコロナ世代」などと言われないように。

「コロナの中でも志を変えずに我慢して協力して乗り越えた貴重な世代」と評価されるように、頑張ります。

 

看護高等学校は全国でも97校、東京都では公私含めて本校1校のみの希少な専門学科です。

これからも5年間で次代を担う「親切正直」な若き看護師を育て、社会に貢献して参りたいと思います。