2022.10.16
🍱家政科3年生ハンバーグ弁当🍱
昨日「家政科の3年生が全校生徒と全教職員にお弁当をご馳走します!」企画が終了しました。
ご存知とは思いますが、愛国高校家政科は【調理師養成施設】に指定されています。
「卒業=資格取得に必要な単位修得」なので、卒業後の申請により無試験で調理師資格が下付されます。
資格取得に必要な「栄養学」「公衆衛生」「調理理論」等の座学と同時に、調理実習での技術習得も重要です。
家政科の実習には学校給食などを想定した大量調理をする「集団調理実習」があり校内施設も整っています。
例年、3年生は夏の臨海生活や高原生活・中学生の進学オリエンテーションの宿泊学習でも調理実習を行います。
中1高1の上総一宮・中2高2と中3進学オリエンテーションは軽井沢、3泊4日を家庭科教員の指導で食事提供です。
1班6人程度、朝昼(お弁当)夕食・デザートと、生徒教職員の食事をすべて施設内の厨房で協力しながら調理します。
夏休みを前に家政科の生徒と教職員は献立を検討し、下級生のために試作や練習を繰り返していました。
落ち着き始めていた感染でしたが、7月中旬からの再拡大で、残念ながら宿泊行事は直前で中止となりました。
そこで集団調理実習も兼ねて家政科3年生の皆さんに全校生徒・全教職員にお弁当を作っていただくことにしました。
昨年、初めて「神田明神下みやび」さんから講師をお迎えしてお弁当講習会を開催し、多くのことを学びました。
その実践も含め、女子の中高生に配慮した献立で、冷めてもおいしく美しい、安心・安全のお弁当を企画しました。
数が多いので、9月29日・10月6日の木曜日、病院実習から看護科が帰って来る15日土曜日の3回に分けて実施です。
切り干し大根・人参・油揚げで食物繊維たっぷり、大豆・ひじきで鉄分やイソフラボンをたくさん含む付け合わせ。
シャキシャキに茹でたキャベツには甘めのかつお節のふりかけをまぶし、彩には真っ赤なプチトマトを添えました。
玉子焼きにはカニかまぼこと一緒にわかめが入っていて、ほんのり上品な磯の香と適度の塩味が新鮮でした。
キノコソースの和風ハンバーグの下には、ソースを絡めるための絶妙な量のパスタが敷いてあります。
できたお弁当は4時間目終了時に調理した家政科が教室までお届けし、説明をして召し上がっていただきました。
もちろん黙食ではありますが、そりゃもう生徒は大喜び、というよりも何日も前から楽しみにしていたようです。
感想用紙にも感謝感動の言葉があふれ、「美味しい食事は人を幸せにする」を実感する有意義な企画となりました。
「とってもおいしかった」「先輩ありがとう」と校内のあちこちから声がかかり、頑張った3年生、嬉しそうでした。
私は検食も兼ねて3回ともいただきましたが、全て同じ美味しい味付け、これは素晴らしいことです。
また、完成したたくさんのお弁当を比較しましたが、全て完璧な盛り付けで個体差はありませんでした。
自分でふりかけをかけるまでご飯はおかずの汁が染みず白いまま、においも味も混ざることもなく清々しい。
私たち素人が料理をすると、まぐれでびっくりするほど美味しくできてしまうことがあります。
今日の○○は最高!もしかしたら私、天才かも!と思っても、同じ味を毎回再現するのは大変難しいものです。
家政科の藍組さん緑組さん、ご指導下さった先生方、ご馳走様でした。
生徒が一生懸命作ってくれたから…という配慮は不要、本当に美味しかったです。
卒業まであと5か月、さらに研鑽を積んで、国家資格【調理師】としての知識・技術を高めて下さい。