NEWS

2023.01.24

⛩亀戸天神社・鷽替え(追記あり)⛩

正月24日・25日は、全国各地の天満宮で「鷽替え(うそかえ)」の神事が執り行われます。

JR小岩駅から3つ目の亀戸にも学問の神様の菅原道真公をお祀りした【亀戸天神社(亀戸天満宮)】があります。
皆さんの中にも、受験前に参拝して絵馬を奉納したりお守りをいただいている方がいらっしゃるかもしれません。 

「鷽」という字を拡大して「学」の旧字体「學」と比べれば一目瞭然、冠の部分が共通しています。
鷽は学ぶ鳥、学問の神様である天神様に通じると考えられて勉学に励む人のお守りとなったとも言われています。

鷽(うそ)は実在する小さな鳥で、ぽっちゃりした丸いお腹に黒い頭・うっすら赤いのど元がチャーミングです。
「うそ」と「とり」が掛詞になるのでしょう、【鷽が凶事(悪いこと)を嘘にして、鳥が吉事(良いこと)に取り替える】
前年に授与された鷽をお返しし新しいものに取り替えることで、【一年の吉運を招き、開運・出世・幸福が得られる】
年のはじめにお参りし鷽をいただいて家にお祀りすれば何だか今年も良い年になりそうな、大寒過ぎの風物詩です。

本校では学生生徒や教職員の安全・幸運を祈念するため、毎年ご近所の天神様の鷽替えの初日にお参りしています。
今年も亀戸在住の女子職員が寒い早朝から長時間並んで個数僅少!超貴重!の一番大きい鷽をGETしてくれました。
一番大きい10号(21㎝)の他に一番小さい1号(4㎝) ・職員室前の飾り棚用に3号(8㎝) ・私のお財布には細長い懐中用も。


全国各地の鷽替神社で授与される鷽は鳥が木に留まる姿が多く、すべて神職が総出で手作りしているそうです。
モデルは同じ鳥でもそれぞれの神社によって形や色が異なり、どれも個性的で画像検索するだけで楽しくなります。
私は子供の頃から慣れ親しんでいる亀戸天神の、赤・黒・緑にちょっと金、つぶらな瞳の鷽さんたちが大好きです。
一見すると太くて丈夫そうですが、丸い尻尾が刀(とう)で薄く3枚に削がれている繊細な木彫りです。
少し大きい鷽とスレンダーな懐中用は、この尻尾がパキッ!と折れてしまうことがあります。

はい、わたし小さい頃にしっかり折りました。
天神様は子供に寛大らしく、謝ったら罰は当たりませんでした。
でも、親には「神様で遊んじゃだめ!」と、きっちり叱られました。

今でも『大鏡』の「菅原道真の左遷(させん)」を教材にする際、あの時はごめんなさいねと道真様に肩入れします。
東風(こち)吹かば にほひおこせよ 梅の花  あるじなしとて 春な忘れそ (拾遺和歌集は  春を忘るな)…これまた切ない。

さて、高校の推薦試験は昨日終了しましたが、これからも愛国中学校・愛国高等学校では入学試験が続きます。
本校在校生も大学などの入試だけでなく、看護師国家試験・准看護師の資格試験や各種検定試験が控えています。

今年も皆様に幸運が訪れますようにと願い、今日いただいたばかりの「TEAM鷽」を掲載して受験生を応援致します。

【1月28日 追記】
鷽替えの日は大混雑で、いただいた鷽を学校で確認したところ1体多く授与されておりました。
当然「天神様のお恵み」とはいきませんので、翌日25日・鷽替えの2日目に女子職員がお返しに上がりました。
神職から「お寒い中、ご丁寧にありがとうございます。」というお言葉とともに、神供とお菓子とを頂戴しました。

神供(じんぐ・じんく)とは神様へのお供え物です。
こちらは天神様にお供えした貴重なものとのことです。

これはもう、新春から縁起が良い!に違いない。
さっそく合格祈願の人形と一緒に飾り、各種試験や検定を受験する生徒さんを見守っていただいています。

 

 

 

 

 

 

 

pagetop pagetop