💓高3家政科･卒業制作の展示💓

2023.02.08

2月7日、家政科3年の藍組･緑組が、欠席者なし！全員参加！で【卒業制作の展示】を行いました。
本校家政科は調理師養成施設に指定されており、生徒は卒業後の申請を以て国家資格【調理師免許】が得られます。

今年の高校3年生は、新型コロナウイルス感染症対策として入学直後から2か月間は家庭学習期間となりました。
登校できるようになってからも調理実習に制約がありましたが、生徒さんは調理への情熱を失いませんでした。
座学での演習や示範の見学･1班少人数での調理実習･試食は必ず加熱したものに限定しながら頑張って来ました。
調理師資格取得のためには技術だけでなく理論、そして「公衆衛生」や「食品衛生」などもしっかり履修します。
衛生看護科の病院などでの臨地実習がそうであるように、厚生労働省指定の専門学科として安全対策は万全です。
生徒たちはそれぞれの思いがこもったレシピに沿って持てる技術を最大限に発揮し、ていねいに調理を進めました。

卒業制作と大学の入学試験のための勉強を並行して行いながら、今日を迎えた生徒さんもありました。
この日のために資料を集め、何度も何度もレシピを検討し、試作を繰り返し、ご家族のご協力で食器も揃えました。
よく【3年間の集大成】と表現されますが、「お料理が好き！」と思った幼い頃の夢が開花し始めたのだと思います。
このあと栄養士や保育士を目指したり、製菓技術を学んだり、他に可能性を求めたりと、更に夢は続いて行きます。
スキルアップ後に料理に進む卒業生も多く、病院や保育園･学校給食、有名ホテルのキッチン等でも頑張っています。

ご多忙の中、東京會舘取締役調理本部長調理･製菓部長で西洋料理特別講師斉藤哲二先生もご視察下さいました。
平日にお時間を作ってご来校いただいたご家庭の方々とともに、夢をかなえてご活躍の先輩もおいで下さいました。
専門学校に進学してフランス留学･現地採用･日本初出店を機に帰国･その後独立し洋菓子店オーナーとして10年目。
高校時代は学友会役員でダンス部で踊って何でもやって…「ここが原点だったのかな」と懐かしそうな印象でした。

広いなでしこホールには余裕があるのでご家族に生徒が付き添って会場を回り、一つ一つ作品の説明をしました。
親子で仲良く嬉しそうに作品をご覧になるお母様、お嬢さまの本気のコース料理を初めて見て感動なさるご家族。
「みんな3年間でこんな素晴らしいお料理が作れるようになったのね」と、我が子の成長を実感する幸せな時間です。

ご家庭の方々と一緒に、もしくは一般公開が終了後、学校関係者もなでしこホールを見学させていただきました。
先輩方の作品を見て真剣にメモを取り、画像を撮影して来年･再来年に備える家政科の下級生の憧れに満ちた目…。
短期大学や保育専門学校の先生方、保育園で満足度ほぼ100％の給食を提供する卒業生の調理さんたちも嬉しそう。
私たち教職員も、明るく元気でちょっと子供っぽくて可愛い生徒さんたちの「専門学科の本気！」に感動しました。

ご指導下さった講師の先生方･生徒と一緒に悩んだ家庭科や安全な開催に尽力した先生方、ありがとうございました。
そして何よりも厳しい状況でも努力を継続し、素晴らしい作品を完成した生徒さんとご家族に御礼を申し上げます。

生徒さんの作品のタイトルにご家族への感謝が多く見られた、心あたたまる展示会でした。

生徒全員の作品画像は、近いうちに本校ホームページにアップ致します。