2021.06.26
🍱家政科 全学年 お弁当講習会🍱
愛国高等学校家政科は、東京都内でも数少ない【調理師養成施設】に指定された高等学校です。
専門教科の単位をすべて修得、卒業証明書を添えて申請すれば【調理師免許証】が下付されます。
生徒は調理実技の他に公衆衛生学や衛生法規なども学び、安全衛生についての知識も身に着けます。
現在、新型コロナウイルス感染症対策の影響で試食を伴う調理実習などは思うようにできません。
文部科学省・厚生労働省から、実技実習は演習によって代替してよいという通達が来ています。
ですから単位修得には問題ありませんが、やはり作ることも食べることも大好きな家政科です。
そこで、何か生徒が喜ぶことはないかな…と考えました。
もちろん専門学科なので、調理の勉強でなければなりません。
感染症の影響で、外食に替わるものとしてお弁当の需要が高まっています。
今だからこそと、お取引のある【神田明神下みやび】さんに講義をお願いしました。
講師は 商品開発室室長・嶋田仁様、本店支配人・杉村幸益様です。
23日:1年生 24日:3年生 25日:2年生 と、それぞれの学年に合わせた内容で3回実施しました。
私も講義を受けましたが、お弁当の歴史と発展・諸外国との違いなど、文化史的にも大変興味深いものでした。
松花堂弁当はフルコースを1箱に詰める、いわば小さな宇宙であること。
出来立ての”ほかほか”ではなく冷めた状態で提供するための工夫があること。
お客様に渡した時から温度や環境などの衛生管理が相手に委ねられる難しさがあること。
講義から盛り付けの示範に入る際、先生方は生徒の前で調理着に着替えられました。
それは普通の白衣ではなく精密機器工場のようなツナギの作業着、最後にコロコロで埃を取ります。
栄養のバランスが良く・美味しく・美しく、そして何より時間が経っても安全に、と、学ぶことが多い講習会でした。
講習会が終わった後、特製のお弁当をご馳走になりました。
みやびさん定番の2段弁当を、愛国高校のためにバージョンアップ。
生徒の皆さんは「愛国学園様 特別弁当お献立」付きの金色のお重に大感激!
一の重・二の重に「きゃ~っ!」と大喜びしたいのを我慢し、いつもの昼食のように粛々と味わうのでした。
今日学んだ知識・技術は、明日からのお弁当にも活かすことができます。
現在もしくは将来、自分のため・家族のために作る日々のお弁当が安全で美味しいものとなりますように。
講師の先生方、工場の皆様、ご多忙のところありがとうございました。