2023.05.24
🏄新入生・臨海寮で宿泊学習🏄
愛国学園には千葉県一宮(いちのみや)に臨海寮があります。
房総半島の太平洋側、全長66Kmにも及ぶ砂浜を黒潮が洗う九十九里浜の最南端。
上総国(かずさのくに)一ノ宮として名高い玉前(たまさき)神社が鎮座する長生郡(ちょうせいぐん)一宮町。
明治32年(1899年)に海水浴場が開設され、以来温暖で自然豊かな別荘地・保養地として長い歴史があります。
遠浅で大波寄せる海岸はサーフィンでも有名になり、2021年の東京オリンピックの競技会場にも選ばれています。
第4回生の三浦玉惠副理事長先生が昭和17年(1942年)に入学なさった80年前には既に一宮臨海寮があったそうです。
今の中学1年生の年齢でしたが上級生のお姉さま方がお世話して下さり、お友だちと仲良く川や一宮海岸で海水浴…。
「昔は一宮川の向こうに寮があって、ガスや水道は通っていたけれど炊事やお風呂は薪を割って火を焚いたのよ。」
厳しい時代が迫りつつある中での楽しかった学生時代の夏の思い出を、懐かしそうにお話し下さいました。
現在使用している臨海寮は昭和61年(1986年)に、体育館は昭和63年(1988年)に竣工しました。
冷暖房完備、家政科3年生の集団調理実習に対応した調理室も備えており、大きなお風呂も2か所あります。
感染症で3年使用しなかった寮は昨年春から工事を開始、部屋の畳をフローリングにし内装はすべてリニューアル。
体育館の床は補修してラインを引き直し水道・配管も洗浄確認、新入生オリエンテーションや臨海生活に備えました。
5月8日の感染症法の変更を待って、今年度の新入生から2泊3日のオリエンテーションを再開しました。
中1高1はみんな仲良くお泊りしながら3階の研修室で学園について学んだり、出身校の先生に葉書を書いたり…。
徒歩5分の海で波遊びをしたり、体育館で球技大会をしたり、食事してお風呂に入って部屋でおしゃべりしたり…。
今回とても印象的だったのが、お風呂あがりの中学1年生の髪を高校1年生がドライヤーで乾かしてあげていたこと。
新入生なのに3歳年下の中学1年生がいて「せんぱい!」と慕われる高1、中高仲の良い女子校ならではの風景です。
「先輩に髪の毛乾かしてもらっちゃった~💖」と、サラサラの髪で嬉しそうに寮の廊下を走り回る中1でした。
また、この新入生オリエンテーションには調理師養成施設に指定されている家政科の3年生が全員参加しています。
調理師資格を取得するための必修科目「総合調理実習」の中の「集団調理実習」として全ての食事を提供します。
バランスの取れた献立の朝・昼・夕食はもとより、デザートおやつ・夜食や飲み物まで朝早くから頑張っています。
専門学科に学ぶ者の責任感で引き締まった表情・皆から「おいしい!」と言われて喜ぶ笑顔、どちらも素敵です。
安全で盛り付けも美しいお料理、忙しい調理中の無駄のない声かけ、常に清潔に整えられている調理台と器具。
入学以来努力して来た成果を、何度も「おかわり」に立つ下級生の様子と自らの試食で確認、嬉しいものです。
私はシーサイドを快適ドライブ!の日帰りでしたが、1隊・2隊でそれぞれ初日と2日目の夕食をいただきました。
心がこもった丁寧なお料理、どれも とってもおいしかったです。
ご馳走様でした。ありがとうございました。
講義したり遊んだりお掃除したり海に落とされたり実習指導したり、引率の先生方もお疲れさまでした。
でも、家族のように1日中一緒に生活をすると、学校では気づかない生徒さんの素敵な一面を見ることができます。
令和5年度新入生、お友だちや先生への理解が深まったところで気持ちも新たに明るく元気に成長していきましょう。