仕掛け絵本について知っていますか?
「仕掛け絵本」とは絵や文だけではなく、何かしらの仕掛けが施されている絵本の事を差します。絵本を開くと仕掛けが飛び出す事がよく知られていると思いますが、つまみを引っ張る・円盤を回す・フィルム等をかぶせてみる・形の違う穴から覗くなど様々の種類があります。又、表紙や裏表紙をくっつけて360度開ける事が出来たりじゃばら式や絵本の形が四角ではない違う形に工夫されているものもあります。
仕掛け絵本は、ものによっては工芸品のような繊細なつくりで、大人でも取り扱いが難しい物もあります。しかし、仕掛けが丈夫な物を選べば、赤ちゃんのうちから楽しめます。仕掛け絵本の楽しみ方は様々で大人が仕掛けを動かしたりしながら話しかける事でコミュニケーションが生まれお話は読まなくても一緒に楽しむことが出来ます。まだ小さいお子さまで本の扱いが難しいときは一緒に見て仕掛け絵本の楽しさや驚きを体験し、自分で触って楽しんで欲しいときは丈夫な仕掛け絵本を選ぶと良いと思います。年齢が上がり、本の扱いに慣れてきたら飛び出すような仕掛け絵本にして最初は一緒に見て徐々に自分で見ることを楽しめるようにしてあげると良いと思います。
それでは、年齢別に仕掛け絵本の選び方とおすすめ作品を紹介します。
おすすめ作品…
「さわってあそぼう ふわふわあひる」
「しゃかしゃか(あかちゃんごきげん)」
「ころりん ぽい」
「カシャカシャ布絵本」など
おすすめ作品…
「くだものさん」
「ふたをぱかっ」
「おむつのなか、みせて」
「いろいろかくれんぼ」
「いただきますあそび」など
おすすめ作品…
「どうぶつたちの森のおみせやさん」
「さんびきのこぶた(童話の仕掛け絵本)」
「ごきげんな きいろいはこ」
「きょうのおやつは」など
おすすめ作品…
「おばけやしき(大型仕掛け絵本)」
「かがみのえほん ふしぎなにじ」
「いもむしれっしゃ」
「100かいだてのいえ」
「どうなっているの?からだのなか」など
仕掛け絵本をみると、大人でもワクワクしませんか?私も仕掛け絵本を幼少期に見て衝撃を受けたことは今でも忘れません。保育園の子ども達は仕掛けを見ると「飛び出した!」「なにこれ!?」など言いながら目を輝かせて楽しんでいます。さらに自分で仕掛けを動かすことで絵本に集中しやすくなります。大人も面白い仕掛けには自然と「すごいね」「わぁ!」と声が出ることがあると思います。
子どもにとって大好きな家族が自分の読んでいる絵本を読んで自分と同じように反応したり嬉しいと思ったりする事はとても幸せな事だと思います。そしてその絵本を繰り返し読みたいと思うと思います。是非、ご家族の皆さんで仕掛け絵本の世界を楽しんでください。
(保育士 温井)