まだ肌寒い日が続きますが、もうすぐ暖かな春が訪れますね。春になると草花は色とりどりになり、眠っていた生き物たちも目を覚まし、自然は豊かになっていきます。そんな春には散歩に出かけて花や虫を見つけたり、季節の移り変わりを感じたりすることができます。春の自然に触れると、自然界への探求心や自然は美しいと思う感性を育むことができます。発見や探求することの楽しさを知ることもできます。また、幼児期から草花や小さな生き物に触れるという自然体験は五感を刺激し、好奇心をはぐくみ、豊かな感受性の発達を促す基本的な要素です。生き物と直接触れるなど、自然と関わることにより、子どもたちはさまざまなインスピレーションを感じていくことができます。そこで春の自然に触れながら楽しめる春の遊びを3つ紹介したいと思います。
1つ目はシロツメクサの冠作りです。昔ながらの素朴な遊びですが、出来上がりがかわいらしく、子どもたちにも大人気な遊びです。シロツメクサは日当たりが良く水はけがよい場所を好み、空き地や土手、公園などさまざまな場所で見ることができます。まずはシロツメクサをたくさん摘んでいきます。茎が長いほうが結びやすいので、シロツメクサを根元から引き抜くようにすると良いかもしれません。2本のシロツメクサを垂直になるように重ねます。縦に置いたシロツメクサに横置きの方を巻き付けていきます。この工程を繰り返していき、好きな長さになったら編み終わりを編み初めに巻いてまとめたら完成です。繋げる長さによって冠だけでなく、ブレスレットやネックレスなどさまざまなアクセサリーを作ることができるので、ぜひかわいいアクセサリーをたくさん作ってみてくださいね。
2つ目は色水遊びです。さまざまな植物が花を咲かせる春の季節におすすめの遊びです。美しい花の色合いを感じられるものなので、子どもたちにも春の豊かな自然を感じてもらうことができます。まずはお花を適量水と一緒に保存袋の中に入れて密封します。次に、保存袋に入れたお花を面棒などでつぶしていきます。お花がつぶれてくると水が色づいていきます。お花をぎゅっと絞りつつ、水をコップなどの容器に入れたら完成です。使用するお花は、桜やスミレ、チューリップなどの春に咲く花を使ったり、パンジーなど色の濃い花を使ったりするのもおすすめです。しかし、道端に咲いているお花は勝手に摘んではいけないので、地面に落ちている花びらなどを拾って使用してみましょう。色水遊びはさまざまな色のお花を使って色の違いを楽しんだり、ほのかにお花の匂いがするので香りの違いも楽しんだりすることができます。作った色水を使って絵をかいたり、紙や布を染めてみたりと、色々な楽しみ方ができます。
3つ目はダンゴムシ探しです。子どもたちに大人気のダンゴムシ。春になると繁殖期を迎え、ひとつの場所でもたくさんのダンゴムシを見つけることができます。公園など自然がある場所で葉っぱの裏や石の下などを覗いてダンゴムシを探してみましょう。指で触れると丸くなったり、コロコロと転がったりする様子を観察して、ダンゴムシになりきって遊んでみるのも面白いです。保護者の方の中には虫が苦手な方もいらっしゃると思います。そういった場合には直接虫には触れなくても子どもたちが見つけた虫を一緒に観察したり、「すごいね」や「かっこいいね」などの声掛けをしたりすると子どもたちは安心して虫探しを楽しむことができると思います。生き物に触れて遊ぶことを通して、子どもたちは生き物を大切にすることを学ぶことができます。ダンゴムシだけでなく、テントウムシやチョウチョウ、アリなどの虫も春になると発動が盛んになってくるので、ぜひお子様と一緒に見つけてみてくださいね。
春の自然に触れて遊ぶことで、子どもたちはたくさんの刺激を受け、季節の変化を感じることができます。春の心地よい風を感じながらぜひお子さんと春の自然と触れてできる遊びを楽しんでみてくださいね。 (保育士 山本)