厳しい暑さが続く中、なでしこ保育園の園児の皆さんは園庭のプールで300匹のあひるのおもちゃを浮かべて水遊びを楽しんでいます。今回は夏の遊びの定番「水遊び」についてお話したいと思います。
「水」はお子様の感覚を磨いてくれる万能素材と言われています。水と接していく中で目や耳、皮膚感覚など、五感を使って遊び、水に対する認識を深めていきます。お子様の遊びの中で最初の大切な遊びの「感覚遊び」を味わうのに欠かせない素材とも言えます。普段からお風呂や洗顔、手洗いなどで水に触れ感覚を楽しんではいますが、全身を使いダイナミックに感覚遊びを十分楽しめるのは夏の大きなプールが最も適しているのではないでしょうか?
しかしながら初めて水に触れることで不安に感じるお子様もいるので、まずは水を含んだバスタオルの上に寝転がるだけで、知らず知らずのうちに顔が水に触れて水の感触に慣れる事が出来ます。また慣れてきたら手作りおもちゃを作って遊んでみるのはいかがでしょうか?ペットボトルの下の方に小さな穴をいくつか開けておき、水を入れるとその穴からシャワーのように水が出るようにします。するとお子様によっては何度も水を入れて水が出るのを楽しみます。また、4・5歳くらいのお子様は、保護者の方と一緒に、牛乳パックで船を作って浮かべてみるのも楽しいですね。うちわで扇いで競争するのも良いでしょう。水が顔にかかっても「かかっちゃったね、でも気持ちいいね!」など声を掛け、安心できるようにしてみてください。
子どもは遊びの天才!と言われるように手作りをしなくても空いた容器、おたま、スプーン、スポンジ、発砲スチロールなど、あらゆる物で工夫して遊んでいきます。また、楽しく遊んでいるからといっても、休息は必要です。10~15分くらいの間隔で休憩を取り入れ充分な水分補給を摂るようにしてください。保護者の皆様は安全に出来るよう、必ず目を離さずに、一緒に水の心地よさを感じながらお子様の発見や気づきに共感しつつ、お子様の成長を喜び、楽しい夏をお過ごしください。 (保育士 島崎)