8月になると、暑かったり日射しが強かったりして外で遊べない日がありますが、なでしこ保育園では室内で保育士の考えたゲーム、園児の皆さんが「遊びたい!」とリクエストした遊びなどで楽しく過ごしています。今回はその中でも人気のある「粘土遊び」についてお話します。
粘土は知育玩具のひとつで、同じ粘土でも年齢やそのお子さまによって遊び方や感じ方が違うものです。粘土を握ったり、突っついたり、伸ばしたりなど、触ることで柔らかくて面白い、楽しいといった「感性」を育むことが出来ます。大きくなってくると自分で「どんなものを作ろうかな?」という「創造力」やどのくらいの大きさなのか、「この順番で作ろうかな?」という「段取りを考える力」を伸ばすことができます。また、触ったり作ったりして手先を動かしたり、人間の身体の中でも特に繊細で敏感な手のひらや指先を使うことで脳に刺激がいき「脳の発達」を促します。なでしこ保育園ではヘラや棒などの道具を使って粘土を伸ばしたり、細かく切ったり模様を書いたりすることも教えています。例えば3歳児のくま組さんでも小さなホットケーキにとても小さい四角を作ってバターに見立ててのせてみたり、大きくなると細かな飾りのついたドレスの女の子を作ったりする姿がみられます。
粘土の種類には油粘土や紙粘土の他にも小麦粉粘土や寒天粘土などがあります。それぞれの材料によって特徴があり、においがないもの・手に着きにくいもの・混ぜ合わせる分量によって柔らかさを調整できるものなどがあるので、においが苦手であったり、まだ手の力が弱いお子さまなどそれぞれに合った粘土で遊んでみて下さい。
最近では安全な色素を使用したきれいな色の粘土もあります。色の名前を覚えるきっかけにもなりますし、フルーツやお花など色粘土を使って本物のように作ってみたりするなど、手軽でより想像力豊かに楽しめるようになりました。小さいお子さまには、誤って口に入れたり衣類や部屋などを汚さないよう、保護者が必ず傍に付いているようにしていただき、ご家庭でも一緒に素敵な作品を作って粘土遊びをお楽しみください。 (保育士 滝沢)