• 2022年02月2日 「絵カード活用法」
  • 保育園では絵カードを使いながら園児の皆さんにお話する場面が多くあります。

    絵カードとは、お子さまに言葉だけでは伝わりにくいことを、絵を使って言葉とイメージがわかりやすく同時に伝わり行動しやすくなる視覚教材です。活動場面に合わせて楽しく活用すると新しいこと、複雑な事、抽象的なことにもスムーズに挑戦でき「出来た!」という達成感が増えてくると思います。絵カードは保存や携帯にも便利で何度も見直せるため、今は多くの保育園で活用されています。

    では、なでしこ保育園での活用法を一部紹介します。

    1歳児は、「静かにするとき」「椅子に座るとき」「お片付けするとき」に使っています。絵カードと言葉を添えると小さなお子さまでも今がどんな時か言葉だけで伝えるよりも理解します。また、野菜や果物カードを使って食材をわかりやすく伝えることもあります。

     

    2歳児は、「朝の身支度の仕方」「着替えの仕方」「うがい・手洗いの仕方」など分かるように掲示しておきます。それを見ながら順番に行うことでスムーズに行動出来る様になります。

     

    3歳児は、「声の大きさ」「トイレの使い方」で活用します。特に「季節の歌」など歌の歌詞を絵で示すことで、歌の意味や情景をイメージしやすくなり意味を理解して歌えるようになります。

     

    4・5歳児は、食育の一環として5大栄養素の3つの大きな役割を大きなパネルで分類し、そこにその日の献立の食材を絵カードにして園児の皆さんが貼っていきます。行事ではその日の予定を時間も添えて絵で示すようにするとスムーズに活動を楽しめます。

    このように、年齢やお子さまの発達に合わせて使用しております。

     

    ご家庭では、園に持って行く持ち物や、4・5歳児になれば、時間と行動をボードや壁に貼って並べると先の見通しを持って準備することが出来る様になり、家族で確認し合えるのがとても良いと思います。

    また裏面に「できたね!」の絵や文字を添えて上手く活動・行動が出来た時に裏返して見せる事で達成感を味わい自信が持てるようになり、行動が定着しやすくなります。

    その他にも「絵柄合わせ」「数遊び」「形作り」など遊びで使えるものもあり書店などで購入できます。

    自作のカードでも楽しめると思います。画用紙などで作っても良いですが、牛乳パックにシール用紙を貼ってカードにするとしっかりきれいなカードに仕上がります。大きさは統一すると良いです。お子さんと一緒に絵を描いたり色を塗ったりして作るとより楽しくなります。

    お子さんと絵カードを使って遊びの幅を広げ、普段の生活に取り入れたりしながら親子で楽しんでみてください。    (保育士 澤田)