• 2022年04月1日 「親の背を見て子は育つ」
  • 春も本番、満開の桜が見守る中での新年度がスタートしました。

    新しい生活が始まる方も多いかと思います。新しいお仕事、お引越しなどで新しい土地での生活・・・

    保育園も新入園児、新しいクラス、新しいお友達や先生、新しい生活習慣・・・新しいがいっぱいです!

     

    気持ちを新たに、なでしこ保育園は今年度もお子さまの成長を見守り、保護者の方の支えとなれるよう職員一同頑張って参りたいと思います。

     

    さて、今回の子育てメモは、ことわざや伝承遊びの中から子育てに役立つものをご紹介しようと思います。

    ことわざには昔の人々の知恵が詰まっています。

    「三つ子の魂百まで」(幼児期の性格は大人になっても変わらない)ということわざ、「寝る子は育つ」(よく寝る子は育つ)などということわざもありますね。

    また、保護者の皆様がふと心に留めるようなことわざもあります。例えば、「親の心子知らず」(親の子に対する深い愛情がわからず、子が勝手気ままに振る舞うこと)、「かわいい子には旅をさせよ」(子どもがかわいいのであればつらい旅をさせ世の中の苦労を体験させたほうが良い)などご紹介しきれないほど、たくさんあります。

     

    中でも私は、「寝る子は育つ」(良く寝る子は丈夫に育つ)が現代でも一番大切なのではないかと思います。以前にもこの子育てメモで睡眠について書きましたが、睡眠時はお子さまの脳や体の成長に必要なホルモンを分泌します。それだけでなく、心の発達や一日の情報をリセットし次の日の活動に大変必要なことだと思います。夜なかなか寝ないお子さまが増えているのは事実ですが、睡眠を促すためによく言われているのは、「お部屋を暗くしてみる」「添い寝をする」などあります。寝る前から少しずつ電気の明るさを落としていくのも入眠しやすくなるポイントです。また、保護者の方の心の安定も大切です。寝かしつける方が「早く寝て~」と思っているとお子さまはそれを察知して余計眠れないこともあります。

    そして、これは大人にも大切なことだと思います。保護者の皆様には、一日の疲れをとるものの中に「子どもの笑顔」と「睡眠」があるのではないでしょうか。家事と育児に追われて睡眠時間が足りないとおっしゃる方もいらっしゃると思いますが、何とか睡眠時間の確保をしていただきたいと思います。お子さまが寝た後でないとできないことがあるのも十分わかります。そこは多少の手抜きもしながら、(完璧でなくてもよいと思います)睡眠を十分に取って元気な体と心で家事をこなすほうが効率も上がると思います。

    お子さまは保護者の方が元気でいるのが一番嬉しいものです。お子さんの笑顔のためにも少しでもいいので、睡眠時間の確保を考えてみてください。

    次は伝承遊びについてです。

    なでしこ保育園では「だるまさんが転んだ」「かごめかごめ」「花いちもんめ」「竹とんぼ」「かるた」「こま」「けん玉」など古くから受け継がれている遊びを取り入れています。今は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、みんなで行う伝承遊びはなかなか難しいところもありますが、昔からある遊びには「指先の発達を促す」「文字を覚える」「相手の気持ちを読む(考える)」など心と体の成長を促す要素がたくさん入っていると思います。

     

    最後にこのことわざを・・・

    「親の背を見て子は育つ」

    子どもは親の行動を見て自分の常識にしてしまうということわざ。良いことも悪いこともお子さまはよく見ています。しかし、頑張っている保護者の皆さんをお子さまたちはしっかり見ています。言葉では言わなくとも親心をどこかで感じているのではないでしょうか。教えなくても覚えていくことがあると思います。素敵な姿(頑張る姿)を見せてあげることでお子さんは立派に育っていくことでしょう。(しかし頑張りすぎず、時には力を抜くことも大切です)

    新しい年度の始まりですが無理をなさらず、休息・睡眠を良く取って健康に気を付けながら子育てを楽しんでいただきたいと思います。子育てで悩んだときは是非ご相談ください。

    (園長 子育てアドバイザー 森田)