<5月> 「言葉あそび」
新型コロナウイルス感染拡大防止で外出することが出来ず、お子さんと一緒に室内で過ごす日が続き、家の中で退屈してしまうこともあるのではないでしょうか?
今回は道具がいらず親子で手軽に楽しめる「言葉あそび」を紹介したいと思います。
乳児は喃語の「あ~あ~」「う~う~」などの言葉が出るようになったら聞き手はそのままの言葉を繰り返したり、「あ~ぶぶ~」など違う言葉を入れてみます。するとその口の動きをみたり声に出して真似をします。喃語を発すれば答えてくれる人がいるという喜びを知ったり、模倣することで学び、意味のある言葉を言うことに繋がります。言葉のキャッチボールを楽しみましょう。
次は連想ゲームです。色から連想されるもの、例えば「赤」なら「りんご」「トマト」、黄色なら「バナナ」「レモン」などお子さまの発達や興味に合わせテーマを変えてみましょう。
「果物」「野菜」「パン」「乗り物」「電車」「駅」「‘あ’がつくもの」など繰り返し行ううちに使える言葉が急激に増え考えながら学ぶことで「語彙力」の向上につながります。
なでしこ保育園の2歳児でお気に入りの絵本があり、ある言葉を言いながらトンネルを通過すると違った意味の言葉に変身して出てくるということに興味を持ち、繰り返し行うことで自分たちでも言葉を探し変身させ楽しんでいます。例えば馬が「パカッパカッ」と走ってきてトンネルをくぐると「カッパ、カッパ」とカッパになったり、時計が走ってきてトンネルをくぐると「けいと、けいと」とけいとになったり、またぶーちゃんがトンネルをくぐると「ぶーちゃん、ぶーちゃん」から「ちゃんぶー、ちゃんぶー」という怪獣に変身するなど、遊びを通して自然と思考力や記憶力も身に付きます。「トマト」「しんぶんし」「きつつき」などの逆さ言葉や「バスガス爆発」「隣の客はよく柿食う客だ」「赤巻紙 青巻紙 黄巻紙」などの早口言葉で遊んだ記憶がある方も多いと思います。現代風に「赤パプリカ 青パプリカ黄パプリカ」とアレンジしてみるのも良いでしょう。大人になっても言いづらいものもあるので、親子でユーモアいっぱいに遊んでみてはいかがでしょうか?
しりとりなどの言葉の掛け合いも言葉を交わし合うこと自体が「自分の思いを伝える」練習にもなります。「言葉あそび」を通して親子のコミュニケーションを楽しみましょう。
今こそ家族で素敵な時間を過ごして下さい。
「ENJOY HOME」(エンジョイ ホーム)
(保育士・子育てアドバイザー 弟子丸)
<6月> 「虫歯予防」
昨今の新型コロナウイルス関連肺炎の流行など、今までにない経験をされ、ご自身の健康管理は勿論のこと、大切な大切なお子さまの健康管理、感染予防に不安や戸惑いの日々を過ごされて6月をお迎えになられたと思います。
なでしこ保育園職員につきましても職員の健康管理を根本に行政との連携や園医、園歯科医とも今まで以上に連絡し、少しでも安全に保育を進めるために、より一層の団結で6月を迎えました。例年ですと5月には保育園での内科健診、歯科健診を実施し、園児の皆さんの健康の維持増進のためにご家庭にも結果をお伝えしておりますが、感染症拡大のリスクを鑑み、全園児を対象とした健診は延期とさせて頂きました。
ご家庭のご協力を頂き家庭保育を長期間にわたり実施頂きましたので、今後改めて行政の指示や園医、園歯科医との見解を確認し改めて内科健診、歯科健診を実施していきたいと考えております。
しかしながら、成長著しいお子さまにとっては社会環境がいかなる状況であっても健やかに成長・発達する権利があり、私共職員は個々の可能性を無限に備えたお子さまのサポートを全力で行って行きたいと考えております。
ご家庭内では保護者の皆様が、在宅勤務などで働き方が大きく変遷した中で、お子さまとの保護者としての時間、社会的役割の遂行の時間、沢山の思いを抱かれての約2カ月だったのではないかと推察致します。これからにつきましてもまだまだ先行きがわからないところもあり、すべての不安が解消されるまでには時間が必要かもしれませんが、ぜひ今後もご家庭と保育園とで協力しお子さまの成長・発達を支えてまいりましょう。
例年通り、6(ム)月4(シ)日は『虫歯予防デー』です。今は歯医者さんにかかるのも控えたい気持ちがあるかと思いますが、ぜひご家庭では、お父さん、お母さんが主治医の気持ちで仕上げ磨きをしてあげてください。以前の子育てメモにも掲載させて頂きましたが、保育園に在籍している期間(0歳~小学校入学まで)は体の成長、口腔内の環境も大きく変化する時期です。乳歯が生え始める頃(6か月前後)は離乳食を開始していてもミルクや母乳も飲んでいるものです。寝かしつけや夜泣きがあった際にはミルクや母乳を飲ませながら寝かせることも多いのではないでしょうか。乳歯が生えてきていてもミルクや母乳を飲みながら眠る習慣のあるお子さまは上の前歯が虫歯になりやすいと言われています。
これはミルクや母乳に含まれる糖が酸化するためにおこります。睡眠中は唾液の分泌が減少し、口腔内の浄化機能が低下することが大きな原因の一つです。
食事が食べられるようになってきても「口をゆすぐ」という動作は子どもにはなかなか難しいものです。食事の好みが出てくるお子さんも見受けられます。
ご家庭での歯磨きを嫌がったりするお子さんも多いのではないでしょうか。
前歯から生え始めた歯はだんだんと奥へ生え進んでいきます。歯磨きを嫌がるお子さんの奥歯を仕上げ磨きすることは簡単なことではないと思います。じっとしていられず動いてしまったり、歯ブラシが喉や舌にあたり不快と感じてしまうと次からの歯磨きは一層難しくなるものです。歯磨きを楽しめるよう、歌を歌ったり、お話を聞かせたりと様々な工夫をしていらっしゃることと思います。イヤイヤ期の自我が芽生えてくる頃はその困難が増したように感じるかもしれません。しかし、歯磨きの習慣は成長と共に単なる衛生習慣のみならず他者との会話や食事を共にすること等、他者に与える印象へも影響します。キレイな歯で素敵な笑顔だときっと周りにも笑顔を咲かせるきっかけが作りやすくなるのではないかなと思っています。
虫歯予防と言っても毎日の習慣であり、その効果はなかなか目に見えることではありません。正しい歯磨きの継続が重要です。10年後、20年後のお子さまの成長に健康な口腔環境を残していきましょう。
一度虫歯になってしまうと「自然に治る」ということは絶対にありません。乳児の時期の虫歯を放置してしまうとその後、一生のお付き合いとなる永久歯の健康にも大きく影響してきます。
どうぞこの時期にお子さまだけでなくご家族の皆さんで歯の健康について考えてみてください。
歯磨き・虫歯のことだけでなく何かありましたらどうぞお聞かせください。一緒に考え、お子さまの健やかな成長と発達を楽しみましょう。
(看護師 水吉)
<7月> 「夏野菜を美味しく食べよう」
7月に入り今年も園児の皆さんの可愛らしい製作が、七夕の笹に願いを込めて色とりどり飾られています。
保育園では、今年も園児の皆さんと野菜を栽培しています。ピーマン・トマト・なす・さつまいもなどを育てていて、収穫も少しずつ進んでいます。ブルーベリーも昨年に比べ豊作です。これからの収穫もとても楽しみです。先日、苦手だったなすを自分で収穫したら「やっぱり鮮度が違うねー」「おいしいねー」と自ら進んでパクパク食べていた園児さんがいてとても嬉しく思いました。
室内外の気温差で体調を崩しやすいこの時期こそ、夏野菜を食べて体力をつけましょう。
夏の旬の野菜は、トマト・きゅうり・なす・ピーマン・オクラなどがありどれも色鮮やかな物が多いです。
トマトにはビタミンA、ビタミンCが豊富に含まれています。スープやサラダのように加熱したり油と一緒にとることで体に吸収されやすくなります。
きゅうりとなすは、水分やカリウムが多く体を冷やしてくれる働きがあります。
ピーマンはビタミン類やカロテンが豊富で免疫力を高めてくれます。
オクラはネバネバに食物繊維が入っていて腸内環境を整えてくれます。
このように夏野菜にはビタミン、ミネラル、食物繊維が多く含まれていて、疲労回復や夏バテ予防、熱中症予防の効果があると言われています。保育園では、夏野菜カレー、オクラとじゃがいものゴマ和え、ラタトゥイユなどの献立を取り入れています。
これから暑い日が続きますが夏の野菜をたくさん食べて免疫力を上げて乗り越えていきましょう。
保育園でも旬の野菜を使った献立を取り入れています。その中から【ラタトゥイユ】を紹介したいと思います。
もしよろしければご家庭でお試し下さい。
(栄養士 石川)
【ラタトゥイユ】
材料(2~3人分)
・なす 2個 ・玉ねぎ 1個 ・ズッキーニ 1本 ・パプリカ(黄) 1個
・トマト缶 400g ・トマトピューレ 大さじ1 ・コンソメ 小さじ1
・塩 少々 ・砂糖 小さじ1
~作り方~
①野菜は角切りにして油で炒める
②トマト缶、トマトピューレ、調味料を入れる
③ローリエを入れ10分程煮込む
*保育園では焼いた鶏肉を一緒に入れ煮込んでいます。