1年でいちばん寒い時期、外遊びもしにくく、お子様の運動量が減りがちです。
小さいお子様は、歌や楽器の音に合わせて体を動かすことが大好きです。
そんな時は「リズムあそび」で、沢山体を動かしてみてはいかがでしょうか。
〈「あそび」と「リズム」が子どもを育てる〉
0・1・2歳の成長時期には、感覚や運動の機能が活発化し、言葉や音楽のリズムの繰り返しによる音楽活動が可能になります。
楽しく遊びながら、全身でリズムを味わい、思いきり体を動かしてみてはいかがでしょうか。
その時は決まった振り付けではなく、「自由」で「大胆」な身体活動の喜びをお子様が味わえる様にしていけるといいと思います。
なでしこ保育園でも、0歳児クラスから遊びの中に「幼児体操」や「お子様の好みの曲」・「耳慣れしている曲」を取り入れています。中でも「ピカピカブ~!」や「からだ☆ダンダン」を好み、月齢の高い子は所々覚え曲に合わせて楽しそうに行っています。
月齢の低い子も、体を揺らして楽しむ姿が見られます。
また、幼児体操以外にも「絵本」や「手遊び」でも、楽しく体を動かすことが出来ます。
例えば「どんぐりころころ」は、歌に合わせて両手をぐるぐる回すことが楽しく、保育園では、お友達や保育士と笑い合って行っています。
1歳児クラスは「しあわせならてをたたこう」の絵本が人気で、お部屋中に響き渡る程、元気いっぱいに歌いながら全身を動かして楽しんでいます。
アレンジの一例として、より楽しく体を動かせるように「しあわせならてをたたこう」の「てをたたこう」の所を「ジャンプしよう」に変えてお子様と一緒にジャンプをするとより楽しく行えるかもしれません。遊びに慣れてきたらお子様のアイディアを取り入れて、色々な歌詞と動きに変えて楽しんでみて下さい。
〈「聴く」を共感することが大切〉
0歳後半から3歳後半の時期は「聴く」能力の発達が顕著になります。音の出る楽器等に興味を持ち、振ったり叩いたりすることを楽しむようになると好きな曲を何度も聴きたがったり、好きな箇所だけを歌ったり好きなリズムに全身で反応するようになります。
言葉や短い一節を一緒に繰り返し声に出し、リズムを感じる一体感の中で「聴く」力を育てていきましょう。
〈「一致」する楽しさが協調性を育む〉
リズムで遊ぶ活動は、4歳児や5歳児が集団で同時に音に集中する良い機会でもあります。
言葉掛けがなくてもそれぞれが耳を澄まして「聴き」、皆が音に集中する中でリズムの一致を体験することが協調性と、感動を生む事が出来ます。
特に就学前の5歳児位になると、ある程度完成されたダンスも出来るようになるので「パプリカ」や「ココ☆ナツ」等、少し振り付けが激しい曲でも踊ることが出来、皆で踊る一体感や楽しさも味わえるようになります。
「体力アップ」や「運動能力アップ」だけでなく「コミュニケーション力も養える」リズムあそびは、どこでも簡単に楽しく体を動かして遊ぶことが出来ますので、お子様と一緒に楽しんでみて下さい。 (保育士 川名)