• 2024年07月31日 暑さを元気に乗り切ろう!!
  • 記録的な猛暑を告げるニュースが連日報道され、最高気温も日々更新される今年の夏を元気に過ごしたいものです。

    少し前(個人の感想と感覚ですが・・・)は学校が夏休みに入っても気温が35℃を超えることは稀で、日中の一番暑い時でも30℃前後、夜間や朝方には25℃前後であった日本の夏が気候変動もあるのかどんどん暑さが厳しくなっていることを実感しています。

    夏を十分に楽しむためには体調・生活リズムを崩さない事が大切だと痛感していますが、気温が高すぎて屋外の活動はとても楽しむことができない状況にもなってきていますね。

    朝目が覚めるころには日差しが強くなっていて気温もみるみる上がってしまい、水遊びをする時ですら熱中症や脱水のリスクが伴うなんて、昭和生まれの私にはなかなか考えにくいものです。そして熱帯夜ですから熟睡するのが難しく、疲れが取れないと大人の方たちも実感されているのではないでしょうか。

     

    この時期ですから健康に関することで一番気を付けたいのは熱中症と脱水です。

    〈熱中症予防〉こまめな水分摂取がポイント!→喉が渇いていなくても水分補給。入浴・睡眠の前後に水分補給。外出中にも定期的な水分補給。

    体温を上げない事!→直射日光を避け、なるべく日陰を歩くようにして、帽子を被る。汗のかき方や体温の変化にも留意!

     

    子供の皮膚は大人よりも薄く敏感!急激な日焼けは体から水分を奪うことになり危険な事があります。

    子どもは大人に比べ体内の水分量はその割合が大きいといわれていて、肌のハリや弾力からも『水分たっぷり』と感じますよね。それなのに脱水になりやすいのはどういうことでしょうか。それは細胞一つひとつの中にはたっぷりと水分があり、プリプリとした元気な細胞なのですが、血管の中を流れる水分量は大人の体重当たりの割合と比較すると少ないのです。そして大人は汗をかいたりして水分を失うと細胞内の電解質などを調整し血管内の水分量を調整するホルモンや自律神経系の働きが機能しますが子どもではその機能の働きが弱かったり未発達であることがあり、脱水になりやすいのです。

    子どもの食事を薄味にしているご家庭も多いかと思いますが、こういった機能の未熟さもあり、薄味の方がよいとも言われているのです。脱水を心配すると市販のスポーツドリンクなどを活用することもあるかと思います。月齢の低いお子様には一般のスポーツドリンクでは含まれる塩分が濃く、逆に喉が渇いたり、時には脱水を進行させてしまう事がありますのでご留意頂きたいところです。

    皮膚、特に唇の乾燥、呼吸の数や深さの変化も指標になります。また、排尿の回数や色調の変化も脱水を教えてくれます。お子様の状況を日ごろから把握し変化には敏感に気付いてあげたいものです。熱中症・脱水は重症化すると命の危険があるだけでなく、脳神経系に重篤な後遺症を残すこともあります。

     

    怖いことばかり申し上げますが、ちょっとした変化に気付けるか気づけないかで大きな問題となることを乳幼児と関わる大人は理解しておく必要があると感じています。暑い夏も他の季節もそれぞれの特徴を捉え楽しむ工夫と健康で健やかな成長発達を見守って行きたいと考えております。早寝早起きを心掛け、食事もしっかり摂り夏バテせずに過ごしましょう!!

    (看護師 水吉)