• 2018年06月1日 6月4日は『虫歯予防デー』です。
  • 6月4日(ムシ)の数字の語呂合わせですが、ご家庭でもお子さんの口腔環境について考える機会にされてはいかがでしょうか。

    保育園に在籍している期間(0歳~小学校入学まで)は身体の成長・発達のみでなく口腔環境も大きく変化する時期です。

    乳歯が生え始める頃は離乳食を開始していてもミルクや母乳も飲んでいる状況と思います。食形態が変化していっても寝かしつけや夜泣きがあった際にはミルクや母乳を飲みながら寝かせることも多いのではないでしょうか。乳歯が生えてきていてもミルクや母乳を飲みながら眠る習慣のあるお子様は上の前歯が虫歯になりやすいと言われています。

    これはミルクや母乳に含まれる糖が酸化するためですが、睡眠中は唾液の分泌が減少し、口腔内の浄化機能が低下し、虫歯の原因となる酸化した糖が長く口腔内に停滞するためと言われています。

    食事が食べられるようになってきても「口をゆすぐ」という動作は子供にはなかなか難しいものです。食事の好みが出てくるお子さんも見受けられる頃です。この頃にはご家庭での歯磨きを嫌がったりするお子さんも多いのではないでしょうか。

    前歯から生え始めた歯はだんだんと奥へ生え進んでいきます。歯磨きを嫌がるお子さんの奥歯を仕上げ磨きすることは簡単ではないと思います。じっとしていられず動いてしまったり、歯ブラシが喉や舌に当たり不快と感じてしまうと次からの歯磨きは一層難しくなるものです。歯磨きを楽しめるよう、歌を歌ったりお話を聞かせたりと様々な工夫をしていらっしゃることと思います。イヤイヤ期の自我が芽生えてくる頃はそんな困難が増した様にも感じられるかも知れません。しかし、歯磨きの習慣は成長と共に単なる衛生習慣のみならず他者との会話や食事を共にすること等、他者へ与える印象へも影響することがあります。

    虫歯予防と言っても毎日の習慣であり、その効果はなかなか目に見える事ではありません。正しい歯磨きの継続が重要です。10年後、20年後のお子さまの成長に健康な口腔環境を残していきましょう。

    一度虫歯になってしまうと「自然に治る」ということは絶対にありません。乳児の時期の虫歯を放置してしまうと、その後一生のお付き合いとなる永久歯の健康にも大きく影響してきます。

    どうぞこの時期にお子様だけでなくご家族の皆様で歯の健康について考えてみて下さい。

    (看護師 水吉)