• 2021年06月17日 「子どもの足の育ちと靴の選び方について」
  • 赤ちゃんの足は、小さくてプニョプニョして柔らかなので、頬擦りしたくなるほどに可愛いですよね。それと比較すると大人の足は大地を踏みしめて「頑張って生きています」と見るからに・・・。外反母趾、偏平足などで、困っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?これらの足のトラブルの背景には、合わない靴を履くことや運動不足、歩かないライフスタイルがあるようです。そこで今回は、子どもの足の育ちと靴の選び方についてお話したいと思います。

     

    生まれてすぐの赤ちゃんには、足根骨が数個しかなく、ほとんどが軟骨とやわらかい組織(軟部組織)でできています。このような足の変化は、ある程度は自然に進みますが、足をよく使うと、より一層促進されます。

     

    なでしこ保育園では、バランス感覚や運動能力が身に付くように「歩かせる」のではなく、楽しく体を動かせるように「歩く」「走る」はもちろん、滑り台やマットの斜面を利用して踏み込む、蹴るなどの足の指を鍛えられるような活動を、年齢や発達段階に合わせて取り組んでいます。外遊びの時に年中組、年長組は愛国学園の広い校庭を使いマラソンや鬼ごっこなど楽しみながら「足育」しています。

     

    以前、「外遊びに行こう」と誘うと保育室から出たがらないお子様が居ました。よく調べてみると靴が合わないことが原因でした。足の育ちに合う靴を履かせることが大切です。ここで靴の選び方をご紹介します。

    0~1歳児、はいはいを始める前の赤ちゃんは、足の裏にも脂肪がついてふっくらとやわらかい足をしているのでファーストシューズは足の保護が目的です。足首まで包むハイカットタイプの靴を選びましょう。

    1~3歳児は、筋肉や靭帯が発達して足の裏が固く平らになり、歩きはじめて小走りも始まるので、つまずきを防ぐため、つま先が反り上がったタイプでかかとが安定する靴を選んでください。

    4歳児以降は、運動量が増えて歩き方も、かかとから着地するので、かかとがしっかりしている靴。足指を使い歩けるようにもなるので、つま先に1㎝ほどの余裕があり、靴底がつま先から 1/3 あたりで曲がる靴。足の甲をしっかり留められ足幅や甲の部分がフィットしている靴を選ぶことが良いようです。

     

    子どもの足は、半年に0,5㎝~1㎝ほど成長します。少なくとも半年に一度は靴のサイズが合っているのかをチェックしてください。サイズの合う靴は、履くときに足が“スポッ”と収まる手応えがあります。きつければ歩くのを嫌がりますし、サイズが大きいと引きずるように歩き、走ると脱げます。保育園に履いてくる靴の左右には、必ず名前をハッキリと書きましょう。安全のためにサンダルやクロックスは、おやめください。子どもは汗かきなので、通気性の良い靴を選びましょう。

     

    ご家庭でもお子様と一緒にお家で出来ること例えば、お風呂の湯船の中で、足指伸ばし運動(足の指の間に手の指を入れて、軽く握り足の指をゆっくりと反らす。)や、お家の周りをお散歩するのはいかがでしょうか。交通ルールも覚えて親子の会話も楽しみながら一石二鳥です。是非、試してみてください。     (保育士 平田)