• 2023年01月19日 「運動遊びによる発達」
  • 運動遊びには多くの心身の成長を促す効果があることをご存じですか?今回はそんな運動遊びについてお話ししていきます。

    脳や神経系が急激に発達する乳幼児期に運動遊びをすることで運動能力の向上だけでなく、人の関わりからコミュニケーション能力を身につけたり集中力や自分で考える力を養ったりすることが期待できます。また、単に脳を刺激するだけでなく感情をコントロールする部分までも活性化すると言われています。ここで大切なのは「楽しむ気持ち」です。そのためにも発達に応じた遊びで「できた」「楽しい」という経験をより多く積み重ねていく事が大切です。

    0歳頃は身近な様々なことに興味を持つ時期です。好奇心を尊重しながら安全をサポートしつつ、掴まり立ちや伝い歩きなど成長を促すことが大切です。

     

    1歳頃になると、歩けるようになり行動範囲が広がります。段差の上り下り、しゃがむ、立ち上がるなどより様々な動きが出来るようになっていきます。更に好奇心も旺盛になってくる時期です。

     

    2歳頃になると、自由に走り回ったり高いところから飛び降りたりできるようになっていきます。また自己主張が強くなりイヤイヤ期に突入する子もいますよね。「やってみたい」という気持ちにより添い、安全を見守りながら遊びのサポートをする事が大切です。

     

    3歳頃から5歳頃はお友達との関わりもぐんと増え簡単なルールのある運動遊びも出来るようになっていきます。たとえば「おにごっこ」や「ドッジボール」です。逃げる・追いかける・競うなどお友達と一緒に精一杯自分の力で身体を動かす楽しさを味わうことが出来ます。その中でコミュニケーション能力の基礎を培ったり、ルールを守ったり、協力したりすることで協調性が育まれていきます。

     

    ここからはご家庭でも手軽に遊べる運動遊びを紹介します。また家の中での運動遊びは十分なスペースの確保をし安全に気を付けましょう。

    一つ目は「ダンス」です。好きな音楽で自由に踊ったり、動画を見ながら真似して踊ったりと特別な道具が必要無い点が嬉しいですね。踊りがまだ難しい0歳くらいのお子さまは子どもを仰向けに寝かせ手足持ちをぐんと伸ばしたり縮めたり「赤ちゃん体操」で大人と触れ合いながら運動を楽しめます。(手足の関節がまだ柔らかいので引っ張りすぎには注意してください)

     

    続いては「風船遊び」です。風船のかわりにビニール袋でも代用できます。風船を手やうちわなどの道具でポンポンと落とさないように打ち上げる、カゴや箱の中に向けて入るように投げる、結び口に紐をくっつけて引っ張って遊ぶ、兄弟や大人と投げあいっこをする、などなど風船1つで沢山の遊び方が出来ることがオススメです。

     

    先ほども述べたとおり一番大切なのは「楽しむ気持ち」です。子どもは何歳でも発達途中です。一回ではうまくいかないことも多いでしょう。出来ないからおしまいにするのではなく、無理なく続けることを大切にしたいですね。励ましながらも出来た時は沢山褒めてあげて下さい。褒められることで自信が付き、「やってみよう」とチャレンジ精神も湧いてきます。成長を誰かに認めてもらえたという経験は自己肯定感にも繋がります。ときには怪我をしたり、悩んだり考えたり様々な困難も予想されます。しかし多くの経験を通して子ども達は更に心身共に成長していくでしょう。

    (保育士 岡田)