暑さ寒さも彼岸までというように過ごしやすい季節になりました。秋は暑かった夏とお別れし冬の寒さを迎える前の身体を動かすには一番いい季節です。
10月第2月曜日はスポーツの日です。少し前までは体育の日といって、1964年の東京オリンピックの開会式が行われた10月10日に決められていました。体育よりスポーツのほうが自発的に楽しむイメージがあるため名称が変わったそうです。今回は『乳幼児の運動が大切』ということをお伝えしたいと思います。
乳幼児が身体を動かして遊ぶことは健康な身体作りだけではなく意欲や気力などの精神面でもとても大切なことにつながります。私の幼少時代と異なり今は子どもを取り巻く環境が変化し時代の変化とともに身体を動かす機会が減ってしまい子どもの運動機能の低下や発達の遅れなど影響が出ているようです。
体力は人間の活力の源です。健康の維持のほか意欲や気力といった精神面の充実にも大きく関わっています。体力は人が生きていくためには重要なもので幼児期も同じです。子どもが楽しく運動遊びを身に付けていくことで将来の健康な身体を築いていけます。
運動遊びは何回も繰り返すことで出来なかったことが出来るようになり達成感を味わえます。身体能力が高まると子どもは更に運動遊びが楽しくなります。運動遊びが楽しいと分かると意欲的に取り組みます。運動能力の面で筋力、柔軟性、バランス感覚、持久力、瞬発力など様々な身体能力を高められます。これらは運動経験を通じて差が出てくるので幼児期に取り組むことが大切です。
精神面では伸び伸びと思いっきり楽しむことで健やかな心を養い運動遊びでストレス発散する事で意欲や自信も生まれます。しかし幼児期はまだまだ未熟な部分が多いので大人のサポートが必要となります。
運動遊びをする時間は1日60分以上が理想です。運動遊びといっても元気に走り回るだけではなく階段の上り下りや保育園の登降園の道のり(歩き)生活の中で立ったり座ったり身体を動かした時間をトータルして60分です。お家の中では食べ終わった食器を運んだりお洗濯ものを運んだりお手伝いも運動になります。テレビの前に座って指を動かすだけでなく全身を動かす運動遊びをご家庭でも取り入れてみてはいかがでしょうか?
子どもは外遊びが大好きです。少しの時間でも戸外に出て日光に当たるのも健康な身体作りに必要です。親子一緒に公園などで元気に遊ぶことが理想ですが毎日忙しい保護者の皆さんには大変なことだと思います。いっぱい遊ばなくても手をつないでお散歩するだけで子どもは気分転換になります。きっと保護者の方も気分転換になったりお子さんの成長を感じたりできると思います。外に出るときは水分補給、紫外線対策も忘れずにお願いします。 (保育士山下)