最近テレビを見ていると「睡眠」についての番組が多いことに気づき、寝具のCMでは、メジャーリーガ-の大谷翔平さんが「一日12時間(最低でも8時間以上)は睡眠をとり、試合で移動の合間や食後のほんの一時でも仮眠をとることで体や脳を休ませている」と語っていました。大人にとって睡眠は、身体や脳の機能を維持するためのものだと言われています。
では子どもにとってはどうでしょう。昔からことわざで「寝る子は育つ」と言われ、幼少期の睡眠には脳をつくり、育て、守り、より良くするという重要な働きがあります。子どもにとっての睡眠は心身の発育にとって不可欠であり十分にとる必要があります。
昔から小学校に入学するまでに【早寝早起き朝ごはん】を習慣づけましょうと言われました。夜遅くまで起きていて、朝起こしてもなかなか起きられず朝食も食べずに小学校に行き、午前中は授業に集中できないが、午後になると活発になる。出来るだけ幼少期のうちから生活リズムを整えてみましょうとのことでした。
乳幼児期に睡眠がしっかりと取れれば元気に遊びたい午前中に、体を思う存分動かせるようになり体も丈夫になります。日中に様々な体験や経験をする事で五感が刺激され脳が成長します。睡眠不足や睡眠リズムの乱れは身体の成長に影響するため生活リズムを整えることが大切になります。「夜早く寝かせようと思ってもなかなか寝てくれない」と言う話をよく聞きます。お子さんを寝かせる時はお部屋の明かりは暗くしていますか?「これから寝るんだな」と感じる雰囲気が必要です。いつまでも明かりがついていると寝つけないことが多いです。絵本を読んだり、おはなしを聞かせたりする事で気持ちが落ち着きます。親子でスキンシップやリラックスしましょう。
また、パソコンやスマホなどから発せられるブルーライトは、睡眠を誘うホルモンの分泌を抑制すると言われています。なかなか寝てくれないからとスマホでアニメなどを見せたら更に眠れなくなったり、眠りの質も悪くなります。眠りに必要な環境を整え、眠りにつくまでの時間を共に過ごすことで安心して眠れると思います。
まとめますと、乳幼児期に十分な睡眠をとることが脳の発達に繋がり心身共に健康でいられるということです。
「寝る子は育つ」お子さんと一緒に大人も十分な睡眠で健康に過ごしましょう。
(保育士・子育てアドバイザー 弟子丸)